ホイップクリームとプラリネの、ふわっと甘い香り
トップはラベンダー、洋梨、ベルガモットの軽い始まり。ミドルにホイップクリーム、ココナッツ、プラリネ、バニラオーキッドの甘さが広がり、ラストはムスクと木がやわらかく残ります。軽い始まりから、クリームのような甘さに移るので、はじめてグルマンを試す人にも選びやすい組み立てです。
香水の基礎
更新 6本を紹介

この記事の香りの傾向
グルマンの香水とは、バニラやキャラメル、プラリネ、トンカビーンなど、お菓子やスイーツを思わせる甘い香りの香水のことです。フランス語で「食いしん坊」「美食家」を意味する言葉が名前の由来です。
この記事では、グルマンの香りの特徴と、NAGORIKAでグルマンに分類している21本に多い香料、甘さを上手に使うつけ方のコツ、タイプ別の代表的な6本を紹介します。
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グルマンは、お菓子の甘さを香りで表した系統です。日本フレグランス協会の常任講師を務めるフレグランスアドバイザーは、バニラやトンカ豆などを使った、スイーツを思わせる「甘くて重たい」香りと説明しています。協会の分類にはない呼び方ですが、バニラの甘さを使うオリエンタル(アンバー)の系統に近い香りです。
甘いだけでなく、果物や花、柑橘、木の香りと組み合わせたものも多く、果物と合わせればデザートのように軽やかに、木と合わせれば落ち着いた甘さになります。
NAGORIKAの香水データ(2026年10月30日時点)で、系統にグルマンを含む21本の公表ノートを数えた結果です。
いちばん多いのはバニラで、半分以上に入っていました。甘さを支えるムスクやパチョリ、サンダルウッドと組み合わせ、甘さに深みを出している香水が多く見られます。バニラが主役の香水は「バニラの香水」の特集でも紹介しています。
ホイップクリームやプラリネ、ピスタチオなど、洋菓子そのもののような甘さ。
アリアナ・グランデ クラウド・ジバンシイ イレジスティブル オーデパルファム ネクターいちごやベリー、アーモンドに花を合わせた、甘酸っぱく軽やかな甘さ。
ミュウミュウ ミューティン・Valmont Lady Codeほろ苦い柑橘や紅茶に、バニラを重ねた、さわやかさの残る甘さ。
メゾン マルジェラ Replica Never-ending Summerブラウンシュガーやココナッツ、バニラが温かく残る、深みのある甘さ。
ローラ メルシエ Ambre Vanille| コツ | 理由 | やり方 |
|---|---|---|
| 量は少なめに | 甘く濃い香りは、少量でもよく香る | 1〜2か所に1プッシュずつ |
| 下半身につける | 鼻から遠い場所なら、甘さがやわらかく届く | ウエストやひざの裏、足首に |
| 秋冬に選ぶ | 空気が乾く季節は、温かく深みのある香りがなじむ | 夏は柑橘や紅茶と合わせた軽いグルマンを |
| 食事の席は控えめに | 料理の香りと重なりやすい | 足首などに少量だけにする |
季節ごとの選び方は「季節ごとの香水の選び方」、香りの系統の全体像は「香水の系統(香調)一覧」にまとめています。
NAGORIKAでグルマンに分類している香水から、タイプが違う6本を選びました。ノートは各ブランドの公表によります。
ホイップクリームとプラリネの、ふわっと甘い香り
トップはラベンダー、洋梨、ベルガモットの軽い始まり。ミドルにホイップクリーム、ココナッツ、プラリネ、バニラオーキッドの甘さが広がり、ラストはムスクと木がやわらかく残ります。軽い始まりから、クリームのような甘さに移るので、はじめてグルマンを試す人にも選びやすい組み立てです。
ローズに、ピスタチオとクリームの焼き菓子
ネロリとローズで明るく始まり、ラストでピスタチオ、クリーム、バニラが焼き菓子のような甘さを重ねるオーデパルファムです。やわらかな木の香りが全体を軽く支えます。花の香りが好きで、そこにお菓子の甘さを少し足したい人に向いています。
野いちごとガーデニアに、ブラウンシュガー
トップの甘酸っぱい野いちごから、ミドルのガーデニアの白い花へ。ラストはブラウンシュガー、バニラ、パチョリが温かく残ります。NAGORIKAではシプレとグルマンにまたがる香りに分類していて、果物のデザートのような甘さに、パチョリの落ち着きがあります。
ほろ苦いオレンジと紅茶に、バニラの甘さ
ビターオレンジとアペロールのほろ苦い柑橘で始まり、アールグレイとカルダモン、ナツメグのスパイスが重なります。ラストはバニラとベチバー、シダーウッドが、甘く乾いた余韻を残します。柑橘のさわやかさがあるので、暑い季節にもグルマンを楽しみたい人に。
ブラウンシュガーとココナッツの、温かいバニラ
タンジェリンと蘭の明るい始まりに、ブラウンシュガーとアーモンドの甘さが広がります。ラストはココナッツ、サンダルウッド、バニラが、お菓子のように温かく残ります。甘さに深みがあるので、秋冬の夜や、ゆっくり過ごす休日に向いている香りです。
グルマンの説明は、日本フレグランス協会の常任講師を務めるフレグランスアドバイザーの談話(2026年1月の雑誌記事)と、香水専門サイトの解説を2026年11月3日に確認しました。多い香料は、NAGORIKAの香水データ(2026年10月30日時点)でグルマンに分類している21本の公表ノートを数えた結果です。例に挙げた香水のノートは、各ブランドの公表によります。 情報の追加・訂正はお問い合わせからお知らせください。